教科としての図画工作は「描く、作る」ための技能向上が目的ではありません。
新時代を切り開く子どもたちが、自身で考えた構想を感性と創造性で表現することを重視しています。
学童の段階は学齢が上がると共に内面と現実との隔たりが生まれてきます。内面世界を形におこす創作活動は精神世界(内的)と現実社会(外的)を結ぶ役目を担っています。
人は十人十色です。
アートルームプラスは子ども達が造形活動の中で自己と向き合い、対話する過程において思考力・判断力・表現力を養い、個人の可能性を広げることを目指しています。
低学年
身近な環境や経験から生まれる題材を好んで描いたり、作ります。
初めての経験から発見したり、驚いたりと好奇心に満ち、空想の世界を表現することが多い時期です。
遊びの要素が多い造形活動(見立て遊びなど)は想像力を
高めていきます。
中学年
想像力が展開していく時期でもあり、個々の内面世界の方向性がみえてくる段階です。
現実と非現実とのバランスが面白く、魅力的な造形を生み出します。
主体性を持った自由な発想を育むことが大切です。
高学年
想像と現実社会との接点が遠くなり、写実性を求め、その過程で目標が達成できず、
挫折する場合があります。
現代社会の文化的影響も表れます。
表現力=描写力(写実性)ではありません。
一線を画す着眼点を根幹として、個人の求めに応じた必要な技能を身につけていくことが、自己実現へと繋がります。